今年初ダービー
3月26日、代表ウィークでリーグ戦はお休みのなかルヴァン杯GS第2節ホームでの大阪ダービー、セレッソ大阪戦が行われた。
今年はまだリーグ戦での勝利がなく、また日曜ではあるもののカップ戦ということで、入場者数は少ないかと思っていたが、チケットサイトを見てびっくり。リーグ戦と同じくらい席が埋まっていた。
やはりダービーのかけるサポーターの想いは強い。
リーグはここまで勝利なしだが、ダービーは別物。昨シーズンは完膚なきまでに叩きのめされたセレッソ大阪相手になんとしても勝利したい一戦であった。

アウェイ席も満席。

アップ風景。

気になった点
代表選考された選手や怪我の選手、かなり多くの選手が不在で、対するセレッソはあまりメンバー変更がない中、比較的優位に試合を進められたが、またもやパスミスから失点。
その後終盤にかけてここ最近では最高のサポーターの盛り上がりを作った終盤怒涛の攻撃から食野のゴールで追いつくもそのまま試合終了。終盤の攻撃は本当にみんなが興奮したが、終了後はやはりブーイング。現在の不調ではダービーの勝利は必須と誰もが思っていたのであろう。
①キャプテンマークをつけた山本悠樹の奮闘
②やはり武蔵は限界?
③福岡のSB起用 激戦の右SB戦線
④宇佐美、ジェバリの復帰が待たれる(中村仁郎も)
①キャプテンマークをつけた山本悠樹の奮闘
この試合後SNSでは山本を酷評する投稿もしばしば見られたが、個人的にはこの試合での山本は非常によかったと思っている。宇佐美、ネタラヴィ、ダワンの中盤が最も良いか、と先日札幌戦の記事で述べ、さらにそのうちの1枠にアラーノやW山本が食い込んでいければと言っていた。山本悠樹は今シーズン(昨シーズンから?)非常に軽いプレーが目立ち、IHで一列上がった位置で後ろ向きにプレーする場面が多く潰されたりすることも多かったが、この試合キャプテンマークを巻いた彼は攻守に走り回り、持ち前のパス技術や、低い位置で囲まれてもターンで交わして局面を打開するようなプレーも見せ、気合の入ったいいプレーを見せてくれた。
今のチームでは調子が良ければ唯一無二の違いを見せれる選手で入団当時から期待していたので、この調子をキープして活躍してほしい。ネタラヴィ、ダワン、山本の中盤にCFかWGに宇佐美というのも面白いかもしれない。
戦術面で付け加えておくと、この試合今までと明らかに違ったのはWGの守備で、中途半端に相手SBや開いたCBにあたりに行って空いたスペースを突かれてサイドから攻め込まれる場面が目立っていたのが、WGが前に上がりすぎないようにしていた。その分相手後方へはプレスがいけないが、その分IHの山本が相手左SBや開いた左CBにプレスをかけにいくようになり、また一つ剥がされると4-4-2のブロックの2ボランチまで戻るというようなハードワークをこなしていた。
攻撃面での違いの他にこの試合では守備のハードワークもこっそりこなし続けていたことも、個人的な高評価につながっている。
②やはり武蔵は限界?
この試合でもボールは収められない、アタッキングサードでボールを失ってカウンターの起点になってしまうなど不甲斐ないプレーに終始していた。当然スピードや高さなどの身体能力は使いようによればかなりの戦力になるが、やはりCFの軸に据えるには心許ないと言わざるを得ない。
ジェバリ、宇佐美の復帰・活躍に期待するしかないか。
③福岡のSB起用 激戦の右SB戦線
この試合ビルドアップが比較的うまく行っていた理由として山本の1枚剥がす技術、ダワンのフィジカルなどの他に、この試合初スタメンに起用された福岡の効果も大きかった。足元に自信があるのかSBの位置でもキレのある切り返しを見せたり、中に入ってきての展開など、効果的な動きが大きかった。
何度もGKに直接キャッチされたり、ラインを割ったりしたクロスは改善点だが、半田、高尾の2人での競争と思われていた右SBに強力なライバルが生まれ、さらに競争は激化すると考えられる。福岡のCBも面白いかもしれない。
④宇佐美、ジェバリの復帰が待たれる(中村仁郎も)
ここまでリーグ戦はいまだに未勝利。
代表ウィークを挟んで少し期間が空いたこともあり、宇佐美やジェバリの復帰が期待される。
ここからの浮上に必須の2人であるので、4月1日湘南戦での起用に期待したい。
またここまで一度もベンチにも入っていない中村仁郎。プレシーズンの練習ではスタメン組に入っておりかなり期待していたが、ここまでは軽い怪我があるのか、練習参加の映像はあるものの出場はない。
IHかWGかいずれでの起用かはわからないが、現在足りていない個人技で相手を剥がせるのに加えて狭いスペースでの技術も安定している選手であり出場・活躍を是非とも見たい。

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