2023J1リーグ第9節 vs横浜FC 〜最下位相手に勝ち切れず〜

ガンバ大阪

4月23日ホームでの横浜FC戦が行われた。
不調の最下位横浜FC相手に押し込む展開が多く1点先生するもセットプレーから失点し前半は1-1。後半も、特に終盤は怒涛の攻撃を見せるが、ポスト、バーに幾度となく嫌われ、得点を奪えずにそのまま引き分けで試合終了。

勝ち点3を積み上げるチャンスの試合だったが、勝ち点1を積み上げるにとどまった。
依然として下位に沈んだままである。

気になった点

①得点を奪った後ペースを落とす悪い癖は変わらず
②山見という切り札になりうる存在
③今の形がポヤトス監督の目指す形なのか

①得点を奪った後ペースを落とす悪い癖は変わらず

前節の記事にも書いたが、この試合も得点を奪った後とこか勢いを緩まっている印象があった。元々少ない動き出しが、さらに減ってしまう。それにより攻撃が停滞し相手に流れが渡ってしまい、畳み掛ければ良いのだが、外から見ていればかなり勿体無い展開のまま終盤まで進み、終わり際に得点を奪われて引き分けや負けにつながる。

メンタルの問題はすぐには解決できないであろうが(そもそもここ何シーズンも同じことを繰り返しているのですぐに変わるはずはないのだが、、)、このままでは一時的に勝つことはできても常勝軍団にはなれないと思う。

②山見という切り札になりうる存在

福田などが活躍してはいたものの、4-3-3のWGに縦に仕掛けられる選手が少なく中盤での強度を活かしてアタッキングサードまで行ったとしても停滞する場面が多かった。特に得点が欲しい終盤に投入するとチームが活性化できるような選手起用が困難だった。

シーズン開始早々に山見は良いプレーを見せていたが、外国人選手の怪我からの復帰によりベンチ外も多くなっていた。

この試合山見が出てきてから左サイドの攻撃が活性化され、またそれに押し込むことによって分厚い攻撃もできていた。
今のガンバにとって仕掛けられる選手はかなり貴重なので、継続して起用するのが良いと思われる。スタメン起用しても良いレベルだが、なんせ同じように交代の切り札になれる選手は他にはいないので、現状を考えれば交代起用が最善の策か。

③今の形がポヤトス監督の目指す形なのか

最下位で戦力的にも厳しい試合が続いている横浜FC相手で比較的戦術は用意していた通り出せる環境であったので、この試合の攻守両面の組み立てはポヤトス監督が意図したものであった可能性が高い。

その中でやはり後方から人数をかけての緻密に計算されたビルドアップの形はないようで、可能な範囲で比較的人数をかけずに(GK、DF、ネタラヴィくらい)前線にボールを運び、それは無理ならミドルレンジのパスやサイドの裏へのロングパスから起点を作るように組まれている印象である。

かなり選手個人の能力に頼るような戦術には見えるが、現状それができる選手達が揃っているので成熟させれば良くはなっていくだろう。ただ、ある程度どの選手が出ても同じような戦術でというようなものではないので、それが果たして完全に意図したものなのか。

まだ何試合か見ていかないとわからない。
もう9試合消化している。ここから先、試合によってあまりにも内容が変わっていくようであれば、少しずつ監督、コーチ陣のチームマネジメントに疑問の声が上がっていってもおかしくないか。SNS等では温かい目で見る人が今の段階では多いように思うが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました