2023J1リーグ第22節 vs川崎フロンターレ 〜ロスタイム弾で劇的勝利〜

ガンバ大阪

8月6日、アウェイで川崎フロンターレ戦が行われた。

最下位からの直近7戦6勝1分で好調を維持している中、下位チームとの戦いから一転、強豪との連戦初戦は川崎フロンターレが相手であった。不調の序盤戦で唯一勝利を挙げたのが川崎だったが、その時とはチーム状態は一変。現在のチーム戦術が通用するかの試金石として、また更なる浮上のため負けられない一戦であった。

この試合、不動のサイドバックである半田と黒川がそれぞれ怪我と出場停止で代わりに、高尾と藤春が起用された。

試合は終始押し込まれる展開も前半は効率よく3-1で折り返したものの、後半はさらに押し込まれ立て続けの2失点で同点に。このまま引き分け、あるいは敗戦も見えてきた中で、ロスタイムにCKからダワンのヘディング弾が決まり4-3で劇的な勝利を収めた。

これで8戦負けなし、うち7勝と好調を維持。このまま来週の横浜FM戦でも勝利を期待したい。

気になった点

①上位陣と比べるとまだ足りない戦術眼、プレー選択、控え選手の層

ここ最近下位チームを相手にしており、比較的主導権を握ることができる試合が多かった。これでポヤトス監督の戦術が浸透・通用し、優良助っ人外国人の力も相まっていよいよ強いチームができたかに見えていたが、まだ強豪チームとの差は大きい印象であった。

この試合でも川崎に終始、特に後半はボールを握られ苦しい展開であった。ビルドアップの形も確立されており、プレスをかけても交わされる。対してガンバはSBの人選的に厳しい面もあったが、ここ数試合下位チーム相手ということもあって、後方で1人剥がしたり、相手のプレスの甘さに助けられていたビルドアップはこの試合では通用しなかった。

また積極的に仕掛ける場面、無理をせずに落ち着けてマイボール時間を作る場面の使い分けはやはり下手で、プレー選択の拙さも再度露呈された。序盤と比べて、攻撃、特にカウンター時のプレー精度は格段に向上しておりその点は改善していると評価できる。また組み立ての形も一つ奥に当てて落とすといった理想とする形も少しずつは見えてきている。このまま見守り続けて今日の川崎、あるいは来週の横浜のように成熟されたチームに発展していくかはみていくしかない。

加えると、攻撃陣の交代選手に期待できる選手が現状いないのはかなり問題点と思われる。石毛、食野を入れ替わりで使えるWGの1枚は計算できるが、厳しい評価をせざるを得ない鈴木武蔵、IHで起用される宇佐美を投入せざるを得ない状況は見ていても期待感はない。現状では福田、山見くらいはいて、もう少し期待感はあるが、高いレベルを維持できる必ず計算できる選手ではない。個人的には唐山、中村といった生え抜きの若手に期待したいが、現実を見ると補強すべき点であることは間違いない。

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