J1リーグ第8節vs清水エスパルス 〜なんとか引き分け、物足りない攻撃陣〜

ガンバ大阪

J1リーグ第8節 vs清水エスパルス 振り返り

4月10日、J1リーグ第8節、アウェイでの清水エスパルス戦が行われた。
全国的に暖かく、晴天の中で行われた試合であった。

フォーメーションはここ最近うまくハマり始めている4-4-2で、スタメンは前節と全く同じであった。

前半、同じ4バックだがトップ下を置いたフォーメーションを採用した清水に対して、中盤での支配権を奪われた展開で何度がピンチを迎えたものの凌いで0-0折り返した。一度黒川の決定的なシュートシーンがあったが、惜しくも右に外れた。
後半開始時、古巣相手の出場であった石毛を下げて2試合ぶりに倉田が投入された。両チームあまり決定機がないまま進んだが、後半12分、クロスから清水の190cmオーバーの新外国、オ・セフンに押し込まれ1点のリードを許した。得点を奪わないといけないガンバは両ボランチに加えて、山見→坂本を交代し、フォーメーションも3バックに変更した。それでもなかなかチャンスを作れず。後半34分にL・ペレイラを投入し、4バックに戻した後から押し込む展開で何度かチャンスはあったものの、このまま試合終了かと思われた。後半52分、近距離からのフリーキック、山本が蹴ったボールは一旦は壁に当たり跳ね返ったものの、こぼれたボールを小野瀬がミドルシュート。これが決まり、1-1で試合終了となった。

2勝4分2敗で11位に後退するもなんとか成績は五分を保つ形となった。

試合全体を見ると引き分けでよかったと思える程、内容はよくなかったので、終了間際の得点での勝ち点1は価値のあるものであったと思われる。

3バックの限界

この試合、試合開始時はここ最近比較的戦術が整備されてきた印象の4バックで開始したものの、1点ビハインドの後半、選手交代後から、より攻撃的にいく意図があったのか3バックに変更された。

得点を奪いにいかないといけない状況で前線からボールを奪いにいく必要があるが、守備時は5-4-1となり、これまでの3バック採用時と同様に全く前線からのプレスがかからず、良い位置で相手のボランチやサイドハーフにボールをもたれて好きなように攻撃を受けていた。それに伴ってボールを奪う位置も低くなり、低い場所でボールを持ったWBの位置で相手守備に上手くはめられていた。

今シーズン何度も見た状態であり、3バック時の戦術は全くといっていいほど改善されていなかった。特に守備に関してはそうだった。
加えて攻撃に関して、低い位置でボールを奪ってから攻めないといけない状態でも、WBが高い位置を取れるまで、シャドーが降りてきたり、FWがポストプレーでためて時間を作ったりできれば良いが、それができる選手がいないし戦術も整備されていない。それができず、またそれ以外にビルドアップの手段を見つけることができていないのであれば、現状3バックは機能しないと言わざるを得ない。

名古屋戦や、今日の清水戦の前半で少し見られたように4-4-2でプレスをかけて守備をして、良い位置でとって速攻。速攻にできなくても、その位置から3バックにしてWBが幅をとるというような攻撃というのが、今シーズンこれまでの中では一番機能していた形ではないかと思う。

物足りない攻撃陣

前節京都戦に続き、攻撃陣の物足りなさを感じる試合であった。

ダワン加入後、ボランチより後ろはまずまず安定感が出てきたが、前線の個の力はJ1の中でも正直に言って下から数えた方が早いほど物足りない。

今日も山見は決定的な仕事ができるどころか奪われる機会が多かったし、カウンターを受けるきっかけになっていた。
パトリックもターゲットとして放り込んだボールに五分五分で勝つくらいであった。一森含めて後ろからのボールの精度の低下もあるが、競り合いに勝てる頻度も減ってきたように感じるし、それ以外の仕事はほとんどできていない。
石毛は良いポジショニングで有効な位置でボールを受けることはできていたが、その先に精度や怖さはなかった。
唯一サイドの高い位置で持てた場合の小野瀬は期待感があるが、WBやSBでの小野瀬はあまり怖さはない。

そして感じるの前線の選手は全体的にプレーが軽く、プレー選択とも言えるが、仕掛けるプレーが難しい状況になった時のリセットができずそのまま奪われることが多い。そのためボール保持の時間がどんどん少なくなっていってしまっていた。

対して清水は、鈴木は降りてきてビルドアップにも関われる上に決定的な仕事もできるし、サイドの選手も個人で仕掛ける能力があって、仕掛けるのが無理な場合もやり直して展開ができていた。比較すると純粋に個の力が足りていないと言わざるを得ない。

先発以外を見てみても先発陣以上の選手がいるかと言われればいないし、L・ペレイラは攻撃面のみを見れば良いかもしれないが、それ以上に守備面などを考えて先発起用しにくい。しいていうなら福田やウェリントン・シウバらだが、片野坂監督も普段の練習でのプレーなどをみて先発を決めているので、現状の先発陣よりも総合的にみて下なのかもしれない。

最後に

戦術面は4バックの成熟と3バックをするのであれば守備を含めた整備が必要であり改善が見込める。しかし、前線のメンバーの質は急に改善するものではない。宇佐美の復活や夏の補強(するか分からないが、、)まではこの戦力で戦う他なく、今日のような厳しい展開が多くなるかもしれない。

なんとか勝ち点を積み上げていって欲しい。

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