J1リーグ第19節vs浦和レッズ 〜内容改善継続、久しぶりに感じる悔しさ〜

ガンバ大阪

J1リーグ第19節 vs浦和レッズ 振り返り

7月2日、ホームでJ1リーグ第19節浦和レッズ戦が行われた。

前節延期分の第15節広島戦では3バックにシステム・戦術変更したことにより内容が改善し、今節は中2日で厳しいスケジュールなものの、多くのサポーターが期待していた中で行われた試合であった。

システムは前節同様3バックで、GK、DF、WB陣は同じ。中盤は攻撃時は奥野のアンカーにインサイドハーフに石毛と斎藤、倉田が右よりのシャドーのような位置で、坂本がFWの位置。守備時には5-4-1になり倉田、石毛が再度ハーフ、坂本の1トップと可変式のシステムであった。

前回開始からガンバは攻守にアグレッシブ、その中でも横浜戦・札幌戦とは違い、闇雲にプレスをかけるだけではなく必要に応じて5-4-1のブロックを敷いていた。何度かチャンスは作られるも、基本的にはガンバペースで進み、迎えた33分相手セットプレーで東口がキャッチしたところからカウンター。坂本が運び、左サイドで受けた石毛から対角線のピンポイントパスが斎藤に通り、左サイドネットに流し込み先制。素晴らしいカウンターからのゴールであった。斎藤は移籍後初得点。その後もガンバペースで、倉田が38分にゴールネットを揺らすも、これはオフサイド。追加点は奪いきれずに前半は1-0で折り返した。

後半は前半飛ばした影響、過密日程の影響でペースが落ちたガンバ相手に、選手交代や攻撃的なフォーメーションへの変更で勢いを取り戻した浦和の流れに。押し込まれる展開もこれまでの試合内容とは違い、ボールを奪った後に前線でボールキープができる場面もあり、なんとか耐えながら試合が進んだ。後半このまま試合終了かと思われた終盤、相手ドリブル、切り返しにつられて三浦が倒してしまい、PK。これを決められ1-1のまま試合終了。

終盤に追いつかれての引き分けで13位に後退した。

最終盤に追いつかれる悔しい展開も、このように悔しい気持ちになることすらなかったここ最近のガンバの不甲斐なさを考えれば、かなり今後に期待のできる内容であったと考えられる。

気になった点

○偶然ではない前節の内容改善

今節も3バックが採用された。シーズン序盤も3バックは採用されていたが、内容は悲惨なもので4バックに変えられたという経緯がある。主な改善点は以下の通り。

中盤の形:攻撃時、1アンカーと2インサイドハーフにしたことにより後方のボール回しがスムーズに。
サイドハーフの守備戦術の徹底:シーズン序盤、サイドハーフが相手サイドバックにつくのか、ボランチにつくのか、はたまた相手サイドハーフにプレスに行くのがあやふやだったが、プレスをかける時にそれが整備されている。
両ストッパーのビルドアップ:これは個人的な技術・戦術眼の問題だが、クォンギョンウォンや福岡の起用がはまっている。
1トップのキープ力、ポストプレーの質:パトリックは技術面、L・ペレイラは運動量が圧倒的に低いのでこれまで機能していなかったが、ユースあがり1年目の坂本が完璧ではないにしても起用がはまっている。

戦術面の違いもあるが、やはり起用する選手の質によりここまで改善している。片野坂監督の理想は当初からこの形だったのかもしれない。これが2試合連続で内容の改善も伴っているので、けが人が多くいたり、これから新戦力の合流もあるので、今後は期待しかない。

○鈴木武蔵加入

鈴木武蔵の新加入が発表された。坂本の調子がいいので起用がどうなるのか楽しみである。坂本はシャドーの位置もできるし、2トップも面白い。山見もいるし、パトリックは後半終盤得点が欲しいときのパワープレー要因であればかなり有効な攻撃手段なので、選手起用の幅はかなり広がったと言っても良い。これに宇佐美が帰ってくるとなるとどうなるのか。

○現在の控え選手の起用

けが人以外でも、山見、高尾、昌子に関しては十分にスタメン起用でもおかしくない選手なので、現在うまくいっている戦術・メンバーの中でなんとか起用法を見つけて、数人入れ替わっても戦力が落ちないようにして欲しい。

○浦和サポーターの声出し応援

これは話題になっていることだが、なにかしらの処罰がなければガンバのみならず他チームのサポーターも納得ができない。Jリーグには何かしらの対応を期待したい。

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