J1リーグ第31節 vs柏レイソル 振り返り
10月1日、代表ウィークで2週間ぶり。前節の敗戦で降格圏内に後退し、絶対に勝ち点3が必要という状況で迎えたこの試合。宇佐美がアキレス腱断裂から7ヶ月ぶりに復帰・即スタメン、またホームでの声出し適用試合ということで試合前から雰囲気は最高であった。
宇佐美に関しては、試合日以前からフルでの練習参加という報道もあり期待されていたが、過去の記事(Jリーガーのアキレス腱断裂)の通り、ちょうど平均の7ヶ月での復帰となった。
スタメンはGK東口、DF高尾、三浦、昌子、黒川、MFファン・アラーノ、斎藤、山本、食野、FWL・ペレイラ、宇佐美であった。復帰の宇佐美以外は前節と同じで松田監督の中でのベストメンバーと思われる。獲得した山本理仁もベンチ入りした。
試合開始。守備はこれまで通りブロックを作っての守備だが、これまでと異なるのは攻撃面。ほとんどボールを持てずに押し込まれる展開が多かったが、宇佐美が落ちてくることでボールが落ち着きポゼッション率はここ最近で一番高かった。ほとんどボールを支配できる展開だったが、アタッキングサードでの迫力や精度、アイデアは乏しく、決定的なシュートチャンスは多く作れず。逆に柏の鋭いカウンターでの攻撃が目立った。それでも、数回決定的なピンチを迎えるもこの日神がった活躍を見せる東口がスーパーセーブ連発で得点を許さず。その中で、CKの流れからファーサイドに流れたボールを、食野が太ももでトラップして左足でシュート。ニアサイドのゴールに吸い込まれゴール。かと思われたが、これがハンドの判定。0-0で折り返す。
後半も同じような展開。新加入の山本を含め、交代選手が投入されるも得点をあげられず。
残留のためには勝ち点3が必要だったが、このままスコアレスドローで試合終了。勝ち点1を積み上げるにとどまり、17位、降格圏内のまま残り3試合となった。

気になった点
①待望の宇佐美復帰でボール支配は増えたが、、
②厳しい残留争い
③疑惑の判定
④山本理仁への期待感
①待望の宇佐美復帰でボール支配は増えたが、、
この試合これまでと比べてボールポゼッション率が上がった。振り返りのところで有効なチャンスを多く作るところまではできていなかったとは言ったが、前節までと比べると攻撃への期待感はあったし、やはり攻撃の時間が長いことは体力や守備面を考えてもプラスと思われる。
ただ、期待が大きかった分、やはり宇佐美一人の力で全てが上手くいくわけではないのだと感じた。
昨年までと同様、後方からのビルドアップを宇佐美が手伝わないといけない分、相手の怖いところでのプレーが減り、前線の迫力は落ちてしまう。宇佐美が単純に降りてきてボールに触ることを好むということはあるのかもしれない。これが宇佐美の癖なのか相手のライン間で受けるプレーが苦手なのか、それかチームでの決まり事なのかはわからない。前者なのであればもう少し前で待つことがあっても良いのかもしれないし、後者なのであれば1トップやサイドアタッカー、はたまたサイドバックの攻撃力をもっと上げないといけない。
本当に昨シーズン以前の状態に戻ったような展開であり、また、上位を伺うために攻撃的に→うまくいかずに守備的に、を繰り返す残留争い常連チームの流れにハマっていることは気がかりで、どこかで抜け出さないといけないが、今シーズンは一旦そこは考えないでおこう。
②厳しい残留争い
神戸、京都あたりは少し抜け出した感がある。
現実的には戦力を考えると、湘南や福岡と争うことになると思う。
ジュビロ磐田戦は勝利必須。後の2戦でどう勝ち点を拾っていくか。ライバルの足踏みを期待するしかない。目標は降格プレーオフか。
③疑惑の判定
44分の判定。VARでハンドの判定でゴールが取り消された。
はっきりと手に当たっているかを判断できる方向からの映像はない。
決まった判定にとやかくいうつもりはないが、今シーズンは判定が全てマイナスに働いてしまっている。
今シーズン疑惑の判定が多く、他チームサポからも判定に対する批判なども多い。シーズン終了時にその辺への対応・調整は入るかもしれない。
④山本理仁への期待感
この試合でデビューを飾った。数年前から、将来有望な若手と言われていたが、その片鱗は垣間見れた。交代した山本悠樹と比べても遜色ないプレーを見せてくれた。足元の技術に長けていることはわかっていたが、東京VでのDF起用などもあって、身体はひとまわり大きくなりプレー強度や守備面でも向上が見られている。
悪い意味でガンバに染まらないように決定的な仕事ができる選手に育ってほしい。
これほどの有望株がせっかく来てくれたので、その意味でも降格は絶対に避けたい。

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