J1リーグ第32節vs横浜F・マリノス 〜粘り勝ち、残留にむけて大きな勝利〜

ガンバ大阪

J1リーグ第32節 vs横浜F・マリノス 振り返り

10月8日、アウェイでの横浜F・マリノス戦が行われた。
前節のスコアレスドローで残留に向けてあとがなくなったガンバ。対するマリノスは今節勝利で優勝の可能性があり、ホームでの念願のリーグ奪還のため、お互いに立場は違うが非常にモチベーション高く臨んだ試合であった。

前節復帰した宇佐美はそのままスタメンに。変更点は出場停止の斎藤の代わりにダワン、食野に代わって小野瀬、FWはL・ペレイラに代わってパトリックであった。

試合開始からお互いの高いモチベーションが対人の激しさに表れた好ゲーム。たださすが、攻撃力が自慢の首位のチーム。ほとんどボール支配され、さらに左右には揺さぶられる非常に苦しい展開。相手ペースだったなか、8分。宇佐美のコーナーキックからダワンの折り返し。それにつめたファンアラーノのゴールでガンバが先制した。その後も基本的にはマリノスペース。ただ、4-4-2のブロックで中央を閉じ、そこをかいくぐられても守備陣の体を張った守備や守護神東口のスーパーセーブで得点を許さない。押し込まれていても攻撃に切り替わった時に宇佐美に渡れば時間を作ることができる。そのまま1-0で前半終了。

後半もマリノスペース。試合を通じてポゼッションは80%-20%。ただ少しずつマリノスも攻めあぐね始めるように。1-0のまま試合が流れ、これまでのガンバであればここで失点して引き分けか逆転を許すことが目に見える展開もこの日は違った。79分またもや宇佐美のコーナーキックからこぼれ球を黒川が右足で折り返し。すり抜けてきたボールをパトリックが押し込み2-0。歓喜のガンバサポーターが見つめる中、失点せずこのまま試合終了。2-0で勝利した。

16位に順位を上げ、自動降格圏を脱出した。

気になった点

①絶大な宇佐美効果
②納得の選手起用
③多くのサポーターが日産スタジアムへ、パブリックビューイングも満員
④残留を争うチームが軒並み善戦

①絶大な宇佐美効果

宇佐美復帰により明らかにチームの流れが変わった。足元の技術、キープ力はやはり別格で、押し込まれても宇佐美のもとにボールが渡れば必ずマイボールの時間が作れる。

それによるプラス効果は本当に大きく、まずはボールキープにより絶対的な守備時間・ピンチが減るというだけでなく、押し込まれても前線に起点があるというだけで守備陣の心の余裕が違う。それによって耐え凌ぐ守備を90分を通してできるようになる。

次は相対的に足元の技術がない献身性のある選手を起用することができる。この試合はL・ペレイラに代わってパトリックがスタメン起用された。相方が宇佐美でなければ、パトリックの足元の技術のなさが浮き彫りになり前線でのためが全くなくなる。ボールが持ててタメが作れる選手を入れると守備が犠牲になる。その葛藤の中でこのシーズン苦しんできた面もあるのでこの点でも宇佐美が前線にいるだけで色々な問題が解決できている。

最後は精神的な支柱としての存在感。今シーズンはプレーで引っ張ることができる絶対的な中心選手がいなかった。不甲斐ないベテラン勢に、精神的に弱い若手・外国人選手。全選手の動きが見違えて変わったように思える。

ファンが望むのは「ユース最高傑作」のゴール。是非とも次節ホーム、声出し応援適用試合でのゴールを期待したい。

②納得の選手起用

ここ数シーズン、スタメンの選手選考や交代選手・時間には疑問を抱くことが多かった。それが松田監督に変わり納得の選手起用や交代が多い。今節では前述した理由で献身性・飛び道具があるパトリックが起用されたり、守備時間が長くなるということを考えて前線でための作れる小野瀬の起用がその代表例。また、疲れた選手との早めの交代や、控えに不満がでないような選手起用。

戦術面に関しては、このまま来シーズンも継続でいくことには反対意見もあるとは思うが、選手起用に関しては十分評価されるてしかるべきと考える。

③多くのサポーターが日産スタジアムへ、パブリックビューイングも満員

この試合多くのサポーターがアウェイ横浜に乗り込み、ホームの相手よりも大きな手拍子で選手を後押しした。私は横浜にはいけなかったが、この日はパブリックビューイングがあるということで梅田へ。13時15分くらいに到着したが。なめてました。すでに多くの人で、画面がみれる場所は全て埋まっていて入れず。仕方なく、引き返してDAZNで観戦した。

ただ久しぶりに生加地、生橋本を見ることができた。橋本からはいつかはガンバトップチームでの指揮もという言葉も聞かれ、非常に嬉しい気持ちになった。

④残留を争うチームが軒並み善戦

今回の勝利で歓喜していたが、下位チームが軒並み勝ち点を積み上げた。清水を抜いて16位に順位を上げたが、残留争いはまだ予断を許さない。

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