3試合を終えて

ガンバ大阪

開幕戦スタメン予想の結果

開幕戦のスタメン予想は5人(倉田はシャドー予想だったので正確には4人)しか当たらなかった。怪我やコンディション不良などはあるもののかなり外してしまった。

3試合を終えて

ここまで、ホームでの2試合はどちらも現地観戦した。

コロナ禍という影響はあるものの、それでも観客は少なく感じて、どこか寂しいパナスタであった。ただ、ここ数シーズンの不甲斐ない結果、監督が片野坂さんに変わって、サポーターは期待を持って今シーズンに入った人も多く、監督紹介などではやはり拍手は大きかった。

一方試合内容では、まだ新チーム、新監督3試合ということもあり、期待が大きかった分、どこか拍子抜けといった印象であった。感じた点としては主には下のものが挙げられる。

  • 戦術面で昨シーズンまでと比べて大きな改善がなかったこと
  • フォワードの戦力不足
  • ボランチの戦力不足

戦術に関しては、攻守両面、また切り替えの部分で昨シーズンと全く変わっていない。これは先述の2つのポジションの戦力不足とも関連があるとは思う。しかし、攻撃でいうとポゼッションの手段、守備でいうとプレッシャーのかけ方などまだまだ整備されてるとは言い難い。依然としてボール保持時にはDF,WBで相手の外を行き来しているだけであるし、ボランチが有効なパスを出せていない。プレッシャーはチグハグで、引いて5-4-1のブロックを作っていても押し込まれるだけで、間で受けられてノープレッシャーでシュートまで持ち込まれるし、しびれを切らしてバラバラにプレッシャーをかけられるといなされて逆にスペースをあける結果になる。FWのプレスの弱さとDFの競り合いの弱さに加えて、MF4人のプラスが整備されておらずシャドーの選手が、シャドーの位置でプラスに行くのか、ブロックとして4枚のサイドハーフ的な役割で守備をするのかが場面によってあいまいなのでシャドーが出た後ろのスペースを使われている。切り替えに関して、主に守→攻の場面で中盤の選手がボールキープ、バックパスが精一杯で全ての攻撃が相手のセットされた状態から開始となってしまっている。片野坂監督の戦術がまだ落とし込めていないだけだと強く信じたいが、もしこのままでシーズンが進めばかなり危ない。

次にFWに関して。前の開幕スタメン予想の記事でも書いたが、パトリックがスタメンにせざるを得ないうちはチーム戦術は限られると考えられる(もちろん攻撃オプションとして、前線からのプレッシャーなど貢献度は大きいが)。ただ期待していたレアンドロペレイラは、過大評価であったのかもしれない。ボールが来た場面では足元の技術もあるし、これまでの所属クラブでの活躍を見ているとシュート力もあるとは思うが、いかんせん守備面での貢献度が低すぎるし、味方のミスなどの時の態度を見ていると、とてもではないが、チームの中心に据えるには問題があると思われる。途中出場の山見が献身性をみせて試合内容が好転し、かなり良い選手ではあるがセンターフォワードとして、やはり中心に据えるのには心許ない。FWが戦力不足なのは否めない。

もっとも問題なのが、ボランチに関して。倉田の運動量、ボールを奪われないことでなんとかギリギリで保っているが、チームの心臓となるポジションとして、今のボランチの選手達はかなり物足りない。奥野、チュセジョンに関してははっきり言ってこのままではかなり厳しいと思われる。山本以外はプレッシャーがかかると、前に有効なパスが出せないどころか、ボールを失ってカウンターを受けることにつながっているし、プレッシャーがなくてもプレービジョンが乏しく広がったCBに出すしかできていない。全体として強度も乏しく、昨シーズンから1番の問題点と考えている、セカンドボール対応に関しては、おそらく回収できている確率は1割程度ではないかと思われる。前線からのプレッシャーが効いてロングボールを蹴らせても、DFの競り合いの弱さと相まってむしろボールを運ばれる展開になっている。ここは選手が変わらないと改善しないと思われる。

今後への期待

以上長々とこの3試合で感じた問題点を述べたが、良い点もある。

点は決められていないものの、宇佐美はやはり技術、キープ力があり起点となりうるし、守備なども今シーズン頑張りが見える。昌子もビルドアップ時などのミスが減りかなり安定感を感じる。あとは、前線の新戦力がある程度計算できるレベルにあることも良い点と思われる。石毛、山見、中村はまだ先発で中心選手というのは少し荷が重いかもしれないが、途中出場で十分流れをかえれている。

今後へ期待したいことを最後にあげようと思う。

まずは何よりも片野坂監督にはしっかりとした戦術を持っており、それがチームに落とし込まれること。あまり大分時代の試合を見ていたわけではないが。どのようになっていくか期待したい。

加えて斎藤、ダワンといったボランチの新戦力には期待、というよりなんとか戦力になって欲しいと考えている。

また、宇佐美のワントップは十分に選択肢となりうると考えるし、前回記事でも言っているが山本が中心選手として覚醒すること、高尾、福田、小野瀬といった数年前からいる選手の奮闘にも期待したい。

最後に

なんとかリーグ戦は1勝1敗ときており、最悪のすべり出しではない。前半の戦術が落とし込めていないタイミングでは、浦和戦のような勝利という結果が、何より大事と思われる。川崎戦含め、苦しい試合が続くと考えられるがなんとか粘って勝利を掴み取ってほしい。

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